大友式
今日は先月開館したばかりの小樽市総合博物館に行きました。ここは旧手宮駅跡にあって、一昨年までは小樽交通記念館だったところ。
このたび小樽市の博物館として貴重な車両群とともにリニューアルオープンしました。さて面白かったのが博物館の蒸気機関車庫の転車台でみたこの機械。おじさんの足元にある白いマシンで、むき出しのシリンダーから棒がピストン運動して転車台外枠のレールをつかんでは引っ張っています。プシュー、プシューと言いながらギクシャクと動いてターンテーブルを回転させる様子がなんとも愉快。「大友式牽引装置」といって、地方の終点駅などで人力で回転させていた転車台に備えられた機械だそうです。ミソは台に乗っけた機関車の圧搾空気でも作動すること。かつて遠軽機関区長を務めた大友孝造という人が考案したもので、その経緯がこの私家版の本に詳しく書かれていました。
新しくなった小樽市総合博物館にはキュレイターがいるレファレンスコーナーが新設され、訪ねるとこのような一級資料がごろごろ旧交通記念館時代から引き継がれた貴重な資料が保存されています。この本は国鉄営林区に勤務していた人の伝記。きわめて珍しい鉄道林の現場資料です。
ここには、北海道の鉄道史にあった多数のドラマが埋もれています。
「乗り鉄」「撮り鉄」ならぬ「書き鉄」を目指すなら、きっと宝の山の小樽市総合博物館です。
Comment:
2007/10/03 7:54 PM, big cocks wrote:
私は書く、従って私は存在している
2009/07/04 12:08 PM, 大阪の蒸機屋 wrote:
はじめまして大阪吹田市に住む大阪の蒸機屋と申します。「機関区長」の検索でこちらに来ました。蒸気機関車に従事した人の自伝を収集しております。個人的お願いで申し訳ございませんが、大友式転車台駆動装置を発明した昭和13年遠軽機関区長「大友孝造八十三年の歩み」ぜひ読んでみたいと思います。出版者・出版元や発行年等メモしておりましたらご教示いただきたいです。よろしくお願い申し上げます。
2014/10/28 11:15 AM, 大友歩 wrote:
はじめまして。この大友孝造さんは私の祖父のご兄弟です。この本は実家に置いてあります。もしも必要でしたら、コピーお渡し致します。
2015/08/16 10:24 PM, 大阪の蒸機屋 wrote:
はじめまして。大友歩様
ぜひ複写をお願いしたいです。
6年前の書き込みにご返事いただき、大変恐縮です。
私、今は神戸市北区に住んでいます。
私のPCのアドレスは
ponta123@tune.ocn.ne.jp
@の前の「123」を消してメールください。
ご連絡お待ちしております。
では
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