今日の神奈川新聞

神奈川新聞に隔週連載の「鉄道遠足」で、横須賀駅前の「旭野食堂」を紹介しました。横須賀駅(奥の建物)とともに歴史を刻んだ駅前食堂で、その創業は昭和11年と、現駅舎(昭和15年)よりも古い貫禄のレストランです。 
駅前に迫る崖下に建つ食堂は意外に広く、「戦後、アメリカさん相手のレストランにするとき店の後ろの崖を掘った」という洞窟になっています。正面のカウンターは当時「寿司をにぎっていた」跡とか。正面右の扉の奥にはさらに倉庫になっていました。その先はもう横須賀線の逸見トンネルで、列車が通るたびに遠雷のように音が響いてきます。
特筆すべきは、旭野食堂オリジナルのカレーライス(530円)。小麦粉をラードで炒めた完璧に“豚”タイプの古典的カレーで、レストラン開業のときに「東京のホテルの料理長だった爺さんシェフを招いて、いろいろ作り方を教わりました。カレーは当時から店に伝わる最後の一品」とか。最近、横須賀市がPRしている「よこすか海軍カレー」とはまったく別物の、しみじみ美味しいカレーです。
いろいろ聞いていたら、戦時中に配給を受け取るためのアルマイト容器も見せてもらいました。かつては横須賀線の終電まで店を開けていて、先代が「駅で途方に暮れていた家出娘をみかねて、店で使ってあげたこともありました。母がそれとなく実家を聞き出して、そっと連絡したことも」という人情話も。
これは、先代の主人が使っていた食堂の仕入れ袋とか。なかなかポップです。旭野食堂のような半洞窟タイプの家は横須賀の旧市街では珍しくなく、まだたくさん使われています。私も横須賀育ちなので、そんなトンネルや防空壕につきもののムカデの話(じつは横須賀名物なんです。でも旭野食堂にはいませんよ、念のため)で盛り上がってしまいました。
店はは和洋中なんでもの大衆食堂。変貌著しい横須賀の中心にあって、駅舎と共に変わらない姿に惹かれます。ちなみに「店が北向きなので朝日が当たらないから、せめて名前だけでも」と、この旭野食堂になったとか。場所はごらんの通り横須賀駅前。11~14時・17〜19時30分、水曜定休です。

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