阿佐海岸鉄道
 これは四国のJR牟岐線の終点、海部駅です。ここから阿佐海岸鉄道が8.5km先の甲浦駅まで結んでいます。
中間駅が1駅だけの小鉄道ですが、当初は徳島側から室戸岬を経由して高知側の土佐くろしお鉄道(ごめんなはり線)と接続する計画で1970年代から建設されていました。鉄道路線図でみてもあわるとおり四国南東部は鉄道空白地帯で、大正時代に制定された鉄道敷設法にも予定線として記載されていたところです。今から30年すこし前はそんな場所に熱に浮かされたように鉄道工事が進められていました。もっとも建設当時から土佐直結は絶望視されていましたが、甲浦までの工事がほとんど完成していたことから1992年(平成4年)に第三セクター鉄道として開業、社名も阿波と土佐の一文字をとって「阿佐海岸鉄道」と名付けられました。
それから幾年月、2両あった気動車のうち1両が08年6月に事故で廃車となり、今年の8月まで1年以上もたった1両で運行していました。そこに災害で廃止となった高千穂鉄道の車両が譲渡されて、高千穂色のまま徳島県の南端を走っています。まだ「がくら」のマークもついたままで・・
車内のポスターや広告のステッカーも高千穂時代のまま。末端に末端を繋いだような鉄道なので、当然ながら輸送実績も絶望的な状態が続いています。たぶん知名度も日本で最も少ない鉄道ではないかと思われ、ちょっと投げやりとも思える高千穂カラーでの運行も、一種のひらきなおりのように思えます。
とはいえ、近年の新規開業区間なので一切踏切がない高規格の線路を快適に進みます。乗っている分にはしごく快適ですが、なにしろ高知連絡の使命を帯びていたので海部、宍喰、甲浦駅がともに市街の中心を無視した不便なところに駅があって、いささか無力感がつのります。
乗ったときも、乗客は外国人バックパッカーとお遍路さん、そして鉄道ファンの合わせて6〜7人ほど。
終着の甲浦(かんのうら)駅で唐突に線路が途切れています。ごらんのとおり駅周辺は野原で、なかなかのどかです。ここから室戸岬までは約30km、さらに「ごめんなはり線」の奈半利駅まではプラス20km。「50kmちょっとなのに」と思ってしまうものの、一帯は四国で最も人口密度の低いエリアです。たぶん鉄道建設の順番も最後になってしまって、似たような状況にあった予土線の窪川〜江川崎間のようにエイヤッ!と完成させることができなかったのでしょう。ちなみに甲浦駅の場所はすでに高知県安芸郡東洋町で社名の「阿佐」に偽りはありません。それと、甲浦駅の売店(ちゃんとあります)でなにけなく買った甲浦みかんの「ぽんかんあめ」は、どえらく美味しい傑作アメでした。
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