実に不思議な線路
 三浦半島の、とある渚に
海を渡っていく線路が
沖に伸びていました。
ちょっと調べてみようかなと思っています。
トレッスル橋
 写真を整理していたら、似たような橋の写真がみつかりました。
いずれも橋桁を直線状の鉄骨で組み上げたトレッスル橋で、1900年代初頭のアメリカでは橋メーカーがこのスタイルの鉄橋を世界各国に広げていきました。そのころは橋梁技師が現地を実測して橋梁メーカーが工場で部材を製造し、船で運んでプラモデルのように組み上げたようです。

懐かしの餘部鉄橋です今ではこの脇にコンクリート橋が完成して、旧鉄橋はすっかり撤去されています。明治45年完成のアメリカ製トレッスル橋で、細めの鉄財を組み合わせた優美な姿が特徴でした。
これはトレッスル橋の開発・製造元のアメリカ、ハワイ島でみた旧サトウキビ鉄道の橋、現在は拡幅されて道路橋に転用されています。だから橋脚も二重になっています。ちなみにハワイの鉄道の多くは1946年に発生したアリューシャン大地震による津波で壊滅してしまいました。津波に襲われた鉄道は日本だけではないんですね。
南海高野線中古沢鉄橋も、トレッスル橋のひとつ。山中深くに隠れていて、少し前までは、あまり知られていませんでした。
津久井方面から横浜港まで連絡していた横浜水道の大貫谷戸水路橋(横浜市旭区)も堂々たるトレッスル橋です。全長は306mあって保土ヶ谷バイパスと国道16号線が交差する上川井ICの東側にあります。
「世界で一番美しい鉄道」その2
 昨日のHawaiiの廃線話の続きです。
鉄道博物館のあったラウパホエホエから、
廃線の鉄橋群をたどっていくと
ハワイ島最大の町ヒロに出ます。
この「広」(呉線)ではなく・・
こっちのヒロです。
ヒロにはハワイ島には珍しい入江があって、18世紀から栄えた港湾都市でした。
毎日のように、こんなでっかいクルーズ船がやって来ます。
ここには、明治時代からの日系移民が多く住んでいて木造の店や民宿みたいなスノッブなホテルもたくさんある街です。
写真は「石合さん」の店で、
かつてはHCR(ハワイ連合鉄道)ハマクワ線が前を通っていたようです。
ヒロとその周辺はオールド・ハワイが感じられる大好きな場所です。
ちなみにヒロは、ハワイ初の統一王朝をうちたてたカメハメハ大王が最初に首都を置いた町です。
ちゃんと大通りには「レイルロード・アベニュー」と
鉄道があったことを教えてくれます。
ふと見かけた建築屋の倉庫を見たら・・・
これは扇形庫ではないかっ!!
ちゃんと蒸気機関車の煙抜きの小屋根も並んでいました。
ヒロの町はずれのセメント工場には、HCL時代のタンク車のタンク部分だけが現役で使われていました。
「写真を撮るならワシを入れろ」
とセメント屋のおっちゃんが入って来ました。
ヒロ港の桟橋には1435ミリ標準軌のレールも残されていました。
その昔は砂糖だけではなく「客船に列車が横づけして、キラウエアに観光列車が走った」と、この港湾局のおっちゃんが教えてくれました。
キラウエア火山はちょうどヒロの30kmほど南にあって、火山近くのグレンウッドまで線路が延びていたようです。
いまでもたいていの観光客はキラウエア以南はあまり行かないようです。それもそのはず
これから先は・・・
ごらんのとおりの超殺風景な地域。
茫漠とした溶岩の荒野と海だけの風景ですが、
古地図を頼りに廃線跡をたどるとかつてシュガー・プランテーションと
海岸を結んでいた朽ち果てた桟橋がいくつも残っていました。
なんだかよくわからない遺構も点在していています。
ふと視線を感じると・・
でっかいウシが見ていました。
このハワイ島にはヒロとコナを中心に鉄道が点在していたようです。
それもこのアリューシャン地震と1960年のチリ地震の大津波の被害でほとんど無くなったようです。
でも、どこかの農場でプライベートで遊んでいる鉄道があると噂で聞きました、
1930年代に「世界で一番美しい鉄道」と呼ばれたHCLハマクワ線も
まだあまり紹介されていないようです。
また、じっくりと行ってみたいハワイ島です。
今日は寒いので「世界で一番美しい鉄道」の話でも
 これは、1900年にハワイ島に開通した「ヒロ鉄道」という製糖鉄道の絵葉書です。
ここはハワイ島のヒロから東北部のパウリオを結んでいたHCL(ハワイ連合鉄道=ヒロ鉄道の後身)ハマクワ線で、
かつては海沿いの険しい溶岩台地を全長54km、合計35本もの橋をかけて貫いていたそうです。当時はそのあまりの絶景に「世界で一番美しい鉄道」とも呼ばれていたとか。
そんな楽園の鉄道も1949年4月1日に来襲したアリューシャン地震の大津波で壊滅してしまいました。
これは当時の鉄道橋を道路に転用したもので、ごらんのとおり橋脚を増設して道路用に拡幅していました。
それにしても、アメリカ製鉄橋らしい見事なトレッスル橋、やはりアメリカ製だった旧餘部鉄橋によく似ています。
こっちは、下路トラス式の元鉄道橋。下はキャンプ場になっていました。手前の塔はシャワーです。
その途中の「ラウパホエホエ鉄道博物館」。といっても後ろの一軒家ですが、以前は駅舎だったとか。芝布の段はホーム跡だそうです。
小さいながらも結構充実の展示で、かつての工事の台帳には「スズキ」とか「ガナハ」とかの日本名も多く残っていました。
日系移民たちの多くが鉄道に従事していたようです。
HCL(ハワイ連合鉄道)はこのハマクワ線のほかに、ヒロを起点にした支線がキラウエア火山にも伸びていて1913年には総延長124kmの路線を持っていました。
博物館の裏手には三角形に線路があって、かつては機関車の方向転換に使われていたようです。その片隅にはこんなナローDLもあって「まだ走る」とか。まともな線路はほんの10mほどですが、ハワイ島唯一の『鉄道』だと思われます。
あれはなんだ!
 今日、幌加内町で見た不思議なモノ。
なにやらクロいものが立っております。

近寄ってみると、ややっ!
これは電柱ではないか!?、それも木製のでかいやつ。二本の丸太の上ににもう一本をつないだ力作で、帆船の帆柱のように左右にステー(張線)が張られています。もう電柱というより「電塔」といってもいいほどの風格。オマケに塔頂部はなんとなく曲がっています。

みると巨大電柱は川の対岸にもあって、電線を長いスパンで渡すために設けられたようです。たぶん、こんなノッポなものはコンクリート電柱にはないのでしょう。目測ですが対岸まで軽く100mはありました。

節だらけの丸太には表札らしきものが張られていまして「62画01区97番82の64号」と書かれていました。きっと、木製電柱マニア(がいるとしたら)有名な電柱なのかもしれません。

土手に設置されているアメダス?からも線が延びています。人里離れた北ののっぱらにすっくと立って、黙々と務めを果たす木製電塔。
いいものを見たような気がします。
廃線跡を歩いた
もう晩秋の北海道、鉄道廃線跡の取材で来ています。ここは旧羽幌線のあるトンネルです(右手の沢の奥)。幌延と留萌を結んでいた羽幌線は日本海に沿っていました。それでも、ときどき内陸深く入り込んでいるところがあります。そのほとんどが地形的に沿岸部から逃げたところで 、たいていの場合その迂回路にトンネルを残しています。

線路跡は泥沼化した湿地で、トンネル内から湧水があふれていました。延々と続くやぶこぎののちに現れたのがこの妖気漂うトンネル。海岸部から数キロ入った無人の山で、紅葉はすばらしいのですが、たぶん人口密度は日本最小のエリア。前日読んだ資料にあった「苫前事件」とか「三毛別事件」がアタマをよぎって、笹の葉がそよぐ音にもビビッてしまいました。
それは大正4年の初冬に、一頭の凶暴なヒグマが波状的に村を襲って7人もが犠牲になった開拓史に残る熊害事件。あとで地図を見たら、なんとその現場はここからたった1.5kmのところでした。
せんろだ!
先日、葉山の海岸を散歩していたら、ややっ!
砂浜に面妖な線路があるではないか

実は貸しボート屋の仮設式ボート移動トロッコ?のレールでした。
よくできているんだ、これが

そんな原始的な鉄道線路を探しに
明日からイギリスに行ってきます。
これは、ノッティンガム郊外にあったウォラトン軌道跡の図、なんと1604年(徳川幕府ができたころ)にあったという、記録にある歴史上最古の地上軌道です。

以前、取材であの宮脇俊三さんにお会いしたとき
「どんどん、古い線路が忘れられていく」とおっしゃっていました。
宮脇さんを想いながら、この“世界最古の廃線跡”を、のんびり歩いてこようかなと思います。

松前線

急ぎ足で函館に行きました。久しぶりに廃線になった松前線跡を巡ってきました。写真は終点だった松前からさらに江差よりのところに残された橋脚。これは戦争中にマンガン鉱山まで松前線の線路を延長しようとしたなごり、結局未完成に終わりました。

その途中、木古内の湯の里ちかくで食べた山菜そば、山で摘んできたというぶっといフキが入っている美味しいそばでした。

函館から帰って、今日は新幹線N700系の試乗会で名古屋へ
ここのところ全国的に快晴続きですね。
ボンネットバス

広島県の可部線の廃止区間を走っていたら、こんなボンネットバスを発見。福祉施設の送迎用?に使われているようでレストアされたばかりのようでした。おそらく昭和40年代のものか。メーカーはいずづ製でした。
それはともかく連日の晴天で、顔がひりひりします。
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